初期繰越額入力
実務使用開始時の繰越額の処理は複雑ですが、重要な操作です。楽本外商では次の方法が可能です。
- 顧客件数が少ない時
- 顧客元帳処理で可能でしょう。使用開始時の繰越額を税込で入力してください。(基本設定:顧客元帳の「顧客元帳で、前月残と現残高を変更可能とする」をチェックしないと出来ません。)
- 顧客元帳の締日が1回だけの時
- 締日までに、いままでのシステムで請求書を作成して、残高を初期繰越額入力で入力します。この処理は次回の請求書作成までにすればいいですが、出来るだけ早期の処理をお勧めします。また納品書や入金・調整処理の日付は必ず締日以降に設定してください。
- 締日が2回以上の時
- 1.切替日を決めて、いままでのシステムでその日での精算を行い、その繰越額を楽本外商に引き継ぎます。この場合は締日によっては2枚の請求書を顧客に渡すことになりますが、以降は簡単になります。
2.最初の締日から最終の締日の間は、いままでのシステムと楽本外商と両方で操作し、最終の締日の後にそれぞれの締日の繰越額を初期繰越額入力で入力します。この場合は締日以降の入金の処理も必要です。楽本外商での締切日前の処理は削除されて残高には反映されません。
初期繰越額入力
必ずこの操作の前に顧客元帳の登録を完了し、顧客コードと繰越額の一覧表が必要です。
- 作業準備
- 顧客コードと繰越額を記入した表を作成します。ここでの入力は、仮名による顧客検索は出来ませんので、あらかじめ顧客コードを調べて記入しておきます。
納品と入金データの処理方法
- 納品と入金データは削除しない…入力済の納品と入金データを削除しないで、顧客元帳のデータだけを更新します。
- 指定日を設定し、その日以前の納品と入金データを削除する…指定日付欄で設定した日付前の納品と入金データは更新済となり、次回の請求書には記載されません。
- 全ての納品と入金データを削除する…入力済の納品と入金データは更新済となり、次回の請求書には記載されません。
いずれも入力した顧客のみ、処理されます。